2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。
TRANSIT編集部の台湾上陸と時を同じくして、北上してきた台風18号。
私は滞在2日目の10月2日にとある撮影のため、台北の街場のお店を巡る計画をしており、その進路にやきもきしていました。
撮影前日の夜、アテンドをしてくださる台湾人のKさん(日本語ペラペラ)から連絡が入りました。
「政府より明日の休業発表があります。明日は多くのお店が休みになると思います」
このように台風のとき、台湾では学校や企業に対して休業命令が出る場合があるんだそうです。
でもこの時点では小雨が降る程度で、本当に明日台風が来るのか?と思うほど。
「一応明日の朝、天気を見てまた連絡します」とKさん。
結局、当日の朝も雨風はそこまで強くなく、いくつかのお店は営業しているようだから行ってみよう!ということに。無事お目当ての店に訪問することができました。
周りを見ると、市場やコンビニ、デパートなども多くが営業しています。
聞くと、休業発令があっても経営者は自己判断で営業をすることができるよう。
でもその場合、従業員には普段の2倍の給料(!)を払わないといけないんだそうです。
迅速な休業発令といい、予測ほど台風が強くなかった場合の対応といい、なんだかとっても合理的。
台湾政府にはコロナ禍でのスピーディな対応のイメージがあるので、余計にそう感じるのでしょうか。
街の人びとも政府の命令にただ従うのではなく、自分で考えてベストな選択をしている印象を受けます。
(とはいえ、休業の意味ないジャン!と文句を言っている人もちらほら)
ほかにも台北の街では驚くことがいろいろ。
タクシーに乗ると、備え付けの3種類のスマホ充電ケーブルを自由に使うことができたり、スターバックスではオーダーしていなくてもお手洗いを自由に借りられたり(これは台湾だけに限らなさそうですが)。
皆さんおおらかですね、とKさんに伝えると
「おおらかというより、便利なことが大事。みんなにとって便利であることが一番なんです」とのこと。
さすがIT先進国。クレバーな台湾の皆さんに、学ぶことは多そうです。
この日誌がアップされるころには台北に台風18号が直撃しているのか、はたまた温帯低気圧に変わるのか。
影響が少ないことを祈ります。
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