2026年7月から12月の日本のお祭り!
祇園祭、郡上おどり、青森ねぶた祭り
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web特集|月刊TRANSIT「世界の祝祭を旅して」

2026年7月から12月の日本のお祭り!
祇園祭、郡上おどり、青森ねぶた祭り
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TRAVEL&LIVE

2026.01.28

12 min read

日本各地には、四季の移ろいとともに受け継がれてきた「お祭り」がある。先祖への祈りや、町の誇りを映す催し、生を願う祈りの場、暮らしの節目を祝う通過儀礼まで——地域ごとに異なる風土や信仰、人びとの暮らしが、祭りのかたちとなって今も息づいている。

ここでは、2026年の7月から12月に日本各地で行われるお祭りをピックアップ。日本ならではの時間の流れとともに、1年を通した祭りの風景をたどってみよう。

*本記事の内容は、掲載時点での参考情報です。正確な開催日程・場所・内容については、各お祭りや自治体の公式発表をご確認ください。

7月のお祭り

1. 祇園祭

🗓️7月1日-31日
📍京都・京都市
🔗参考リンク

「祇園祭」は、千年以上の歴史をもつ、京都・八坂神社の祭礼。貞観11(869)年、疫病除けの祈願として始まり、7月1日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、京都の街は少しずつ祭りの気配に包まれていく。
 
なかでも、17日の前祭と24日の後祭の昼間に行われる山鉾巡行(やまほこじゅんこう)、そして両日を前にした3日間の夜に行われる宵山は見逃せない。宵山では、山鉾が提灯の灯りに照らされ、夜の闇に浮かび上がる圧巻の光景が広がる。
 
豪壮さと優美さを併せもつその佇まいは、古都の記憶を今に映し出す、日本を代表する祭礼のひとつだ。

©rafm0913

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©yukihiro.m

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2. 郡上おどり

🗓️未定 *毎年7月中旬から9月上旬まで30日以上にわたって開催
📍岐阜・郡上市
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「郡上おどり」は、「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」の一節で知られ、400年にわたり岐阜県郡上市で踊り継がれてきた盆踊り。江戸時代、城主が「盆の四日間は身分の隔てなく踊るべし」と奨励したことが、その礎となった。
 
7月中旬から9月上旬にかけて30夜以上行われ、お囃子や下駄の音、川のせせらぎが山あいに響くなか、夜ごと踊りは続いていく。なかでも8月13日から16日にかけて夜通し開かれる「徹夜おどり」は圧巻だ。

© kimtetsu

3. 佐原の大祭

🗓️7月11日-13日/10月9日-11日 
*7月10日以降の金・土・日と、10月第2土曜日を中日とする金・土・日
📍千葉・香取市
🔗参考リンク

千葉県香取市で行われる「佐原の大祭」は、300年以上の歴史をもつ伝統行事。関東三大山車祭りのひとつであるとともに、ユネスコ無形文化遺産および国の重要無形民俗文化財にも登録された。
 
年に2度、毎年7月の夏祭りと10月の秋祭りを総称して「佐原の大祭」と呼び、佐原囃子の音色が鳴るなか、壮麗な山車が「小江戸」ともよばれる川沿いの古い町並みを進んでいく。

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4. 天神祭

🗓️7月24日、25日
📍大阪・大阪市
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「天神祭」は、日本各地の天満宮で行われる祭礼の総称で、大阪天満宮の天神祭は大阪三大夏祭りのひとつであるとともに、日本三大祭りのひとつに数えられる。
 
6月下旬から7月25日の本宮にかけて神事が続き、クライマックスは25日の夜の船渡御。大川を行き交う船に篝火や提灯が灯り、奉納花火が水面を照らす光景は、「火と水の祭典」と呼ばれるにふさわしい。大阪の夏の訪れを告げる、力強い祝祭である。

©Kentaro Ohno

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8月のお祭り

5. 長岡まつり大花火大会

🗓️8月2日-3日
📍新潟・長岡市
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新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」は、信濃川の両岸を舞台に行われる、日本屈指の花火大会。直径約650mの正三尺玉や、打ち上げ幅およそ2kmに及ぶ「復興祈願花火フェニックス」など、夜空を覆う大輪の花火が打ち上がる。
 
1879年に行われた最初の花火大会を起点に、長岡の花火は100年以上にわたって受け継がれてきた。その長い歴史の節目に位置づけられるのが、長岡空襲から1年後の1946年8月1日に開催され、亡くなった人びとへの慰霊と焼け野原となった町の再生を願って始められた「長岡復興祭」である。
 
毎年8月2日・3日に打ち上げられる花火は、ただ壮観なだけではなく、記憶と祈りを夜空にそっと託す時間でもある。

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©楊尚潔

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6. 青森ねぶた祭り

🗓️8月2日-7日
📍青森・青森市
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「青森ねぶた祭」は、青森市で行われる東北三大祭りのひとつ。歌舞伎や歴史、神話を題材にした巨大な灯籠「ねぶた」が夜の街を進み、笛や太鼓の囃子に合わせて、「ラッセラー」の掛け声が響き渡る。
跳ねるように踊る「ハネト」たちが列に加わり、見る者もまた祭りの輪へと引き込まれていく。国の重要無形民俗文化財にも指定される、日本を代表する夏の祭礼だ。
 
ちなみに、青森県内ではいくつかねぶた(ねぷた)があり、青森市の青森ねぶた祭は人形型で勇壮なのが特徴。弘前で行われる「弘前ねぷた」は、 丸みを帯びた扇型が主流。掛け声は「ヤーヤドー」。五所川原市で行われる「五所川原立佞武多」は高さ20m超にもなる巨大なねぶたが出てくる。

©photoconjapan

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7. 山形花笠まつり

🗓️8月5日-7日
📍山形・山形市
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「山形花笠まつり」は、東北四大祭りのひとつに数えられる、山形を代表する夏祭り。市内の目抜き通りを舞台に、「ヤッショ、マカショ」の掛け声と花笠太鼓の響きに合わせ、踊り手たちが花笠音頭を踊りながら進んでいく。
 
県の花・紅花をあしらった花笠と艶やかな衣装が揺れ、通りは一面の色とリズムに包まれる。正調花笠踊りの女踊り・男踊りから、笠回しや創作踊りまで、多彩な表現が連なる。

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8. 阿波おどり

🗓️8月11日-15日
📍徳島・徳島市を中心とした県内各地
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「阿波おどり」は、徳島県で400年以上の歴史を誇る盆踊り。徳島市を中心に開催され、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という一節とともに、人びとを輪の中へと引き込んできた。
 
本場・徳島では毎年多くの踊り手と観客が集い、街は踊りのリズムに包まれる。その精神は全国各地へと広がり、今では各地で土地ごとの阿波おどりが生まれ、文化が受け継がれている。

©Shirou舔舐者

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9月のお祭り

9. 越中おわら風の盆

🗓️9月1日-3日
📍富山・富山市
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「おわら風の盆」は、富山市の越中八尾で行われる伝統行事。立春から210日目にあたる台風の季節に、風の災厄除けと豊作を願って始まったとされ、300年以上にわたり唄と踊りが受け継がれてきた。
 
三味線や胡弓、太鼓の音色と哀調を帯びた唄に導かれ、踊り手たちが編笠を深くかぶり、静かに町を練り歩く。格子戸の民家や土蔵にぼんぼりが灯る夜は、夏の情緒と優雅さが折り重なる、日本でも稀有な盆行事だ。

©akikoyanagawa

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10. 沖縄全島エイサーまつり

🗓️未定 *毎年旧盆明けの週末
📍沖縄・県内各地
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「エイサー」は、本土の盆踊りにあたる、沖縄の伝統芸能。各地域の青年会がそれぞれの型を受け継ぎ、旧盆の時期の夜、道ジュネーと呼ばれる行列となって集落を練り歩く。
 
学業や仕事の合間を縫って集まった青年会の面々は、毎晩のように稽古を重ね、先祖の霊を供養する旧盆本番に向けて技を磨く。
 
現在は、大太鼓や締太鼓を中心とした「太鼓エイサー」が主流となり、打ち鳴らされる太鼓の響きとともに、祈りと若さが交差する時間が生まれる。とくに沖縄本島中部で、盛んに受け継がれている。

© Marc Liu_馬克

11. 岸和田だんじり祭

🗓️9月19日-20日の予定/10月未定 *毎年9月と10月の2回にわたって開催
📍大阪・岸和田市
🔗参考リンク

「岸和田だんじり祭」は、江戸時代を起源とする、大阪府岸和田市全域で毎年9月と10月に行われる祭礼。春木地区は9月、南掃守地区や八木地区などは10月と、地域ごとに時期を分けて開催される。
 
最大の見せ場は、「だんじり」と呼ばれる精巧な彫刻を施した巨大な曳山(ひきやま)を、勢いよく方向転換させる「やりまわし」である。曲がり角には人垣ができ、地鳴りのような歓声とともにだんじりが駆け抜けていく。屋台に施された彫刻も見どころで、停車中には間近で鑑賞できることも。

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10月のお祭り

12. 長崎くんち

🗓️10月7日-9日
📍長崎・長崎市
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「長崎くんち」は長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭で、390年以上続く伝統行事。1634年、二人の遊女が神前に謡曲「小舞」を奉納したのが始まりとされ、奉納踊は国指定重要無形民俗文化財に指定されている。
 
踊町は7年に一度出番を迎え、長唄に合わせた日本舞踊や曳物、太鼓山などの演し物が街を彩る。「モッテコーイ」の掛け声とともに熱気が高まる。ちなみに「くんち」とは、「供日(九日)」が語源で北部九州の秋祭りで使われる言葉。

©PermanentTraveller

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13. 新居浜太鼓祭り

🗓️10月15日-18日
📍愛媛・新居浜市
🔗参考リンク

「新居浜太鼓祭り」は、愛媛を代表する秋祭りで、高さ約5.5m、長さ約12m、重さ約2.5トンの巨大な太鼓台が市内を勇壮に練り歩く。
 
平安または鎌倉時代に起源をもつとされ、最大の見せ場「かきくらべ」では、150人余りの男衆が太鼓台を担ぎ上げる迫力の光景が広がる。豪華な刺繍や龍の装飾にも、受け継がれてきた技と誇りが宿る。

©WEB_OYAJI

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11月のお祭り

14. 唐津くんち

🗓️11月2日-4日
📍佐賀・唐津市
🔗参考リンク

「唐津くんち」は佐賀県唐津市・唐津神社の秋季例大祭で、毎年11月2日から4日に行われる。江戸時代から続く祭りで、豪華絢爛な14台の曳山が街を練り歩く。曳山は漆塗りの和紙と麻布でつくられた工芸品で、獅子や龍、鯛、兜などのかたちをしている。
 
笛や太鼓の囃子に合わせ、「エンヤ、エンヤ、ヨイサー!」の掛け声とともに進む巡行は勇壮そのもの。曳き込みや曳き出し、展示場への格納まで見どころが尽きず、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

©S.R.G - msucoo93

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15. 神在祭

🗓️11月18日、19日、23日、25日、12月4日
*11月後半から12月上旬頃
📍島根・出雲市
参考リンク

「神在祭(かみありさい)」は、旧暦10月の神在月に、島根県出雲市の出雲大社を中心に行われる神事である。この時期、全国の神々が出雲に集い、縁結びや来年の豊作、人びとの運命について話し合う「神議り(かみはかり)」が行われると伝えられている。
 
出雲では旧暦10月を「神在月」と呼ぶ一方、神々が不在のほかの地域では「神無月」と称される。祭り期間中の出雲の町は、昼は参拝者で賑わい、夜は灯籠に灯がともる神秘的な光景に包まれる。

16. 八代妙見祭

🗓️11月22日-23日頃の予定
📍熊本・八代市
🔗参考リンク

「八代妙見祭」は、熊本県八代市で行われる九州三大祭りのひとつである。北極星・北斗七星を神格化した妙見神への信仰に基づく秋の大祭で、江戸時代から受け継がれてきた。2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
 
最大の見どころは神幸行列で、亀の胴に蛇の頭をもつ「亀蛇(ガメ)」をはじめ、獅子や華やかな笠鉾が市内を練り歩き、異国情緒が漂う時代絵巻のような世界観を描き出す。

12月のお祭り

17. 秩父夜祭

🗓️12月2日-6日
📍埼玉・秩父市
🔗参考リンク

埼玉県秩父市で開かれる「秩父夜祭」は、秩父神社の例大祭で、日本三大曳山祭のひとつ。夜の街を笠鉾や屋台が練り歩き、屋台囃子や屋台芝居、冬の夜空を彩る花火を楽しめる。江戸時代中期、絹大市(きぬのたかまち)の発展とともに始まり、寛文・享保期からの伝統が今も受け継がれている。
 
極彩色の笠鉾や屋台の灯りと花火の共演は圧巻で、「秩父祭の屋台行事と神楽」は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

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©Victor Wong (sfe-co2)

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18. 木幡の幡祭り

🗓️12月13日 *毎年12月第1日曜日
📍福島・二本松市 
🔗参考リンク

「木幡の幡祭り」は、福島県二本松市で行われる五穀豊穣と厄除け、若者の成人を祝う祭りである。起源は平安時代の「前九年の役」にさかのぼる。
 
五色の五反幡を掲げた若者たちが木幡山(隠津島神社)を目指して険しい山道を登り、岩の割れ目をくぐる成人儀式「胎内くぐり」が行われる。法螺貝の音とともに山間を練り歩く勇壮な光景は圧巻で、国の重要無形民俗文化財にも指定され、師走の風物詩として全国に知られている。

19. 男鹿のナマハゲ

🗓️12月31日
📍秋田・男鹿市
🔗参考リンク

ナマハゲ行事は、秋田県男鹿(おが)で毎年大晦日に行われる伝統民俗行事である。ナマハゲは真山・本山の神々の使者とされ、「怠け者はいねが、泣く子はいねが」と各家庭を巡って悪事を戒め、厄災を祓い、豊作や豊漁を祈る。
 
1978年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2018年にはユネスコ無形文化遺産「来訪神 仮面・仮装の神々」にも登録された歴史あるお祭りだ。

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Yayoi Arimoto

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